2011年12月13日火曜日

そろそろタブレット広告について考えてみてもいい頃





タブレット端末が強烈に伸びている
以前、「タブレット広告を理解するためのバイヤーズガイド」というポストでも取り上げましたが、北米の調査会社であるIDC は、約3ヶ月前の9月14日に、2011年の第2四半期(4月−6月)のタブレット端末の出荷台数が1,360万台に達し、前年同期比で4倍、前期(1~3月期)比で89%増になったと発表しています。

このリリースのすごいところは、この発表の2ヶ月前の7月11日には、2011年の世界のタブレット端末の出荷台数予測を5,350万台としていたところを、わずか2ヶ月間で6,250万台と、一気に900万台も上方修正したことです。iPad2の影響が大きいとはいえ、売れすぎ!です。

IDC によると、世界のパソコンの総出荷台数は3億5,000万台くらいだそうですから、単純に考えて今出荷されているパソコンの6台に1台はタブレット型端末だということになります。タブレット端末の伸長はユーザーのマルチスクリーン化を促進し、メディアを扱うプラットフォーマーや広告会社はそれらの対応に迫られることになります。



Google の発表したタブレット用広告フォーマット
そんな中、検索やディスプレイネットワークでパソコン・モバイルという2つのスクリーンで大きなシェアを誇るGoogle が先日、タブレット端末に対応した新たな広告フォーマット(ベータ版)を発表しました。


リンク:Google Mobile Ads Blog
Engaging consumers on tablets: new ad formats


まずタブレット向けディスプレイ広告ですが、リッチメディア用のテンプレートが用意され、広告主はそのテンプレートを使ってよりリッチな表現の広告を作成することができます。もちろん、タブレット端末だけでなく、パソコン用にも、スマートフォン用にも対応できるとのこと。

以下の動画で紹介されているように、さまざまなフォーマットが用意されています。

  • Spotlight showcase

  • 360 showcase

  • Swipable gallery

  • Catalog gallery

  • Scatter gallery

  • Stack gallery

  • Slideshow showcase

  • Slideshow banners

  • Locator, for local rich media to drive foot traffic





  • 検索用にも、検索結果に動画を付ける新たなフォーマットが用意されています。これは検索結果が重くなりそうですが。。。





    検索やディスプレイマーケットでトップのシェアを誇るGoogle がタブレットに最適化された広告フォーマットを投入してくるということは、IDC の発表を見るまでもなく、今後、第3のスクリーンであるタブレットが無視できない規模まで成長してくるということに他ならないと思われます。



    タブレット広告について考える
    新たなフォーマット投入の伏線として、Google はこれまでにデバイス別、特にタブレットに焦点をあてたデータを少しずつ出してきています。ちょっと見ていきましょう。

    まず、ユーザーがタブレットで検索する時間帯です。デスクトップ、モバイルと比較すると、タブレットは夕方から真夜中にかけて検索数が上がっていることが分かります。夜にかけて盛り上がってくるのはモバイルも同じですが、日中の利用率はモバイルの方が高いため、タブレットは帰宅後に使われることが多いことが類推されます。




    続いて、タブレットを使ってどんなタイミングで何をしているのかという調査です。縦軸にタブレットで何をしているのか、横軸にタブレットを使いながら何をしているのか、いわゆる”ながら”のクロス集計です。



    これを見ると、「テレビ見ながらメールチェック」、「お茶をしながらメールチェック」、「料理をしながら音楽を聴く」、「テレビ見たり待ち合わせのときにゲーム」などの利用法が多いことが分かります。テレビはどの活動とも相性がいいですね。

    ちなみに、上記の表だとタブレットの主要な用途の一つであるニュースチェックがありませんが、Pew(Pew Research Center)の調査によると、タブレットユーザーの活動のうち、メールチェックの次に多いのはニュースチェックだそうです。また、タブレットユーザーの方が一般の人よりもニュースコンテンツに接する時間が長いとも言われています。




    ComScore によると、インターネット上のトラフィックのうち、タブレット端末の比率はまだ2%程度だとされています。正直まだメインストリームであるとは言えないと思います。ただ、これまで見てきたような特徴を持つ端末ですので、あくまで例ですが、新聞社が自社の電子版ニュースを告知するために、夜中にテレビを見ながらニュースを見たり検索するユーザーに対して広告したい、とか、ゲームプロバイダがグラフィックのしっかりしたソーシャルゲームアプリの販促を行いたいなど、あまり広いリーチを求めるではなく、濃いユーザー層に集中的にプロモーションしたいと思ったときには、活用する価値があるのではないでしょうか。

    Google の新しい広告フォーマットで表現の可能性は広がりましたが、現在でもAdWords でタブレットに配信することはできますし、特別な設定をしていなければ、タブレット端末にも広告は配信されています。タブレット端末にどれくらい配信されているのか知りたい場合は、AdWords の管理画面から「分割」を押して表示されるドロップダウンリストから「デバイス」を選択すれば見ることができます。





    スマートフォン対策はしていても、タブレット対策をしていないサイトはまだ多いと思います。タブレットからのトラフィックはまだまだ多いとは言えない一方で、その成長率は目を見張るものがありますし、AdWords などの広告プラットフォームでは、キャンペーンを分けさえすれば、デバイスごとにそれぞれ違った広告クリエイティブをそれぞれ違うタイミングで、さまざまな方法や価格によって出すことがすでに可能です。

    どこまでキャッチアップするかは、ウェブサイトの対応状況や広告予算、業界特性やプロモーションの優先順位などさまざまな要素があると思います。ただ少なくとも、タブレット端末を対象にした広告は、キャンペーンの内容に合わせていつでもアカウントプランニングに入れられるよう、今後の成長分野として動向を押さえておいた方がいいのは間違いなさそうですね!



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