2012年2月2日木曜日

SEOは結局いくらかかるのか(海外の場合)



以前、「SEO担当者の給料は150万円~1300万円?」という記事がありましたが、今度はSEOを外注する場合の金額の相場に関する一覧表です。残念ながら日本は含まれていませんが、外注する際(もしくはSEO業者やウェブ制作会社が値決めをする際)の参考になるかもしれませんのでご紹介します。

# ちなみに、少し前のSEOmozの記事なのでそのうちWeb担に翻訳記事が出ると思います。

リンク:
SEO Pricing: 600+ Agencies Share Costs of Services & Pricing Models | SEOmoz




SEOmoz の代表 Rand Fishkin氏 は「我々は調査のプロフェッショナルではないので、データは不完全かもしれない」と断りつつも、このデータが業界で働く方々の参考になれば、とコメントしています。

データを見ていくと、インドはさすがに人がいっぱいいるなあとか、欧米よりアジア・オセアニアの方が市場としてはまだ若いなどといろいろ思うことがありますが、Fishkin氏が調査のサマリーを以下の9つの項目に分けて書いてくれていますので、それを見ていきたいと思います。


SEOの調査で判明した9つの事実


SEO業務の時給は国によって差があるものの、76ドルから200ドルの間が一般的
急成長しているインドを除くと、SEOの時給は76ドルから200ドルの間が一般的とのこと。このレンジに収まるのはオーストラリア/ニュージーランド、アメリカとカナダでその傾向が強いそうです。金額に幅がありすぎるものの、SEOを始める際にはよく聞かれる質問なので最初に聞いてみたとのこと。

ブロジェクト単位での受発注が一般的で、金額は1,000ドルから7,500ドルの間
70%以上の回答者が、プロジェクト単位で金額を決めていると答えています。また、43%が回答票の中にある次の4つの価格帯に収まっていたそうです。(1,001ドル-1,500ドル / 1,501ドル-2,500ドル / 2,501ドル-5,000ドル / 5,001ドル-7,500ドル)

月極のコンサルティング料は他の価格モデルと比べて最もバラバラ
時給制やプロジェクト単位も価格帯は広かったですが、月々にコンサルティングとして一定額を受発注するモデルが最もバラエティに富んでいたとのこと。強いて挙げれば、「251ドル-500ドル/月」が全体の13.8%、次いで「2,501ドル-5,000ドル/月」が全体の11.3%だったそうです。

自動化が叫ばれながらも手作業でのサポートが大勢を占める
SEOはその性質からテクニックに寄り過ぎるきらいがあるので、手作業での細やかなサポート(Hands-on)ではなく、自動外部リンクを大量に設定したり、SEO対策があらかじめ施されたCMSに放り込んだりするだけの機械的な作業が多いとされてきましたが、回答者の9割近くが手作業で細やかなサイトの作り変えを行なっていると回答し、また手作業でのリンクビルディングを行なっていると答えた回答者も8割近くにのぼりました。(ブラックハットだったとしても正直に回答はしづらいとは思いますが...)

インバウンドマーケティングの台頭
純粋なSEOコンサルタントが減り、いわゆるインバウンドマーケティングを標榜する企業が増えているとのこと。彼らがカバーする範囲(SEO、ソーシャルメディア、コンテンツマーケティング、コンバージョン最大化、アクセス解析など)のうち、SEOをもっとも重要視する回答者が全体の25%に及んでいるとのこと。SEOも真面目にやるとソーシャルを無視することはできないのでこの流れは自然といえば自然ですが、どういった標榜をするかはそれぞれの会社の守備範囲の違い、くらいに捉えていいのかなと思います。

ウェブデザインやウェブ制作会社の多くがSEOサービスを行なっている
純粋なSEOコンサルティング、もしくはインバウンドマーケティングを標榜する会社が多い中で、それらに次いで多いサンプルがウェブ制作会社だったとのこと。特にイギリスでは一番回答者が多い業態だったとのことです。

従業員1人あたりの月間顧客数は1社から2社
下のスクリーンショットは今回の調査で使われたSurveyMonkeyのクロスタブ機能を利用して集計したものですが、それによると、月間の実顧客数と回答者の従業員数を単純にプロットしてみると、従業員1人あたりの月間顧客数は1社から2社がボリュームゾーンになるとのこと。(ただし、回答者は自社の従業員数を回答しているので、規模が大きくなればバックオフィスの人数も増えることを考えると、もう少し担当社数は多いような気がします)



SEOコンサルティングサービスを行う会社はほとんど中小企業
SEOという比較的歴史が長いマーケティング手法の一つで、多くの企業が実践し、たくさんの記事であふれている分野にも関わらず、意外にもほとんどが中小企業であるとのこと。最初は大きなビジネスにしたいと思っていたとしても、実際の規模は中堅に留まらざるを得なく、4割以上の回答者が飲食店などのローカル企業を顧客にしているそうです。(労働集約なのでこれはある程度仕方がないところですね)

プロジェクト単位での受発注が一般的でも、月額でのコンサルティング契約や時給換算も根強い
SEOが市場として揺籃期だった頃はプロジェクト単位というのは珍しかったそうですが、現在では一般的に。一方で月額費用や時給換算での仕事が少ないわけではなく、業務量や規模によってケースバイケースなのかもしれません。



なお、この調査はとてもオープンで、調査に使われたサンプル一覧、質問票と回答の集計データがすべてCSVでダウンロードできます。

6カ国の回答者一覧 - ここからダウンロード
質問票と回答の集計データ - ここからダウンロード


以上です。

国ごとに経済の規模やマーケットの特色に違いがあるのでそのまま日本に当てはめることはできないかもしれませんが、SEOを行なっている企業さんは、海外の様子も参考にして一度サービス内容や価格帯の再考をしてみるのもいいかもしれませんね!



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