2013年1月8日火曜日

運用がラクになる...かもしれないAdWords一括編集の使い方


2012年の11月にAdWordsの管理画面での一括編集機能が大幅に改良されました。


Inside AdWords-Japan: AdWords で大量の変更が簡単に
http://adwords-ja.blogspot.jp/2012/11/adwords.html



管理画面で上限CPCなどを変更する時に「あれ?変わったかな?」と思ったことがある人も多いのではないかと思います。この一括編集はうまく使えばアカウント運用時のちょっとした変更や改善に非常に役立つ機能です。

今回は、この一括編集(バルク変更)機能を利用した運用の方法をいくつか紹介したいと思います。


何が変わったのか?

変更の概要は以下のようになっています。(画像は上掲のAdWordsブログから)


これだけだと分かるようで分からないのですが、例えば上限CPCであれば、これまでは、スプレッドシート(表)上で特定の項目に適用した変更を、選択済みの同列内の他の項目に適用する(要は同じ値で一斉に変更する)ことは可能でしたが、それ以外の細やかな一括設定はできませんでした。

一括編集機能の向上により、例えばCPCであれば「一律で10円下げる」「10%だけ上げる」といったことが可能になりました。かんたんに言えば、一斉変更の自由度が上がったということになります。


AdWords Editor で間に合うのでは?

ところで、管理画面での一括変更については、「そもそもAdWords を一括変更するのであれば、AdWords Editor でじゅうぶんじゃないか」という意見があると思います。これまでも一括編集はEditor を利用する人が大半だったのではないでしょうか。

もちろんAdWords Editor でも同じ動作は可能ですし、既にやることが決まっているタイプの編集(URLの一括修正など)であればEditor の方が便利だと思います。ただし、運用の場面で管理画面での一括編集機能を使うと、AdWords Editor にはない以下のようなメリットを享受できます。


インポートの必要がない
AdWords Editor はクライアントサイドアプリなので、大きなアカウントになると、データのインポートだけでもかなり時間がかかります。もちろんアップロードにも時間がかかります。

データの期間変更が容易
AdWords Editor利用時は、変更のための根拠として統計情報を同期させることが多いと思いますが、期間をいくつかに分けて(例えば先月と直近7日間などで)比較しながら上限CPCを変えたりするのにはどうしても手間がかかります。管理画面からであれば右上の期間を変えて常にデータを確認しながら変更できるので、運用の精度が上がりやすいです。

フィルタ機能が使える
のちほどのTipsで出てきますが、例えばある条件でキーワードを抽出し、それに合わせて一括変更する場合などは、フィルタ機能が利用できます。AdWords Editor もカスタムビューではフィルタが使えますが項目が限定的ですし、検索機能は統計情報も検索できるので便利な反面、画面が移るので直感的な操作ではなくなります(これは好みの問題かもしれませんが…)

参照できる項目が多い
フィルタ機能ではアナリティクスと連携した項目(直帰率など)なども選択可能なので、実際の運用の場面では、AdWords Editorより参照できる項目が多くなり、自由度が高くなります。



...というわけで、AdWords の運用時に使える一括編集のワザをいくつかご紹介します。


1. フィルタ機能の併用

フィルタ機能はアカウント内を特定の項目を任意の条件で抽出する機能です。このフィルタを併用した一括編集は、大きなアカウントであればあるほど便利度が増します。例えば、コンバージョンが発生していない高コストワードのCPCを一律で10%下げたい場合、以下のような設定を行います。

・「キーワード」タブへ移動し、「ご利用金額」で降順にソート
・「フィルタ」ボタンを押下して、「フィルタを作成」をクリック
・「コンバージョンがゼロ」かつ「ご利用金額が◯円以上」といった条件でキーワードを抽出
・変更したいキーワードの左列のチェックボックスをチェック(左上のボックスで全選択)
・その状態で「編集」ボタンを押下し「上限クリック単価を変更...」をクリック
・アクションの項目で「上限クリック単価を次の割合で引き下げる」→「10%」を設定
・「変更」をクリックして終了




フィルタ機能は、Analytics に紐付けされているAdWords アカウントであれば直帰率などの情報も参照できますので、変更のための条件をあらかじめフィルタ機能で絞り込むことによって、柔軟性の上がった一括変更をうまく運用に活かすことができます。


2. 広告テキストの一括変更

これまで、多数のキャンペーンや広告グループにまたがる広告文の一括変更はAdWords Editor に頼るしかなかったですが、今回新たに加えられた「検索と置換」「文字種を変換」などの機能を使うと、AdWords Editor に頼らなくても管理画面で柔軟に変更が行えます。

Editor に慣れている場合はEditor でもいいと思いますが、数万にもおよぶ大量の広告文を変更する場合は管理画面からの方が早いですし、既存の広告を複製してから変更するというオプションもあるため、変更する数が多いほどEditor より利便性が高まり、審査のタイムラグも回避することができます。

なお、日本語キーボードでは文字変換確定後のEnterキー(Returnキー)は即変更処理されてしまいますので、連打に気をつけてください。




3. パラメータの一括変更

広告文のみならず表示URLやリンク先URLも一括変更可能です。AdWords Editor でもリンク先URLの一括変更は可能ですが、パラメータを一括で追加したい場合などでは、前方追加と後方追加がデフォルトでサポートされている分、こちらの方が便利だと思います。




おまけ. "すべてのページのすべての行を選択"

これまで、AdWords の管理画面では1ページあたり500行までしか表示できないため、管理画面を利用しての一括変更はそのページに表示されている情報(つまり最大500行)までしか対応できませんでしたが、今では"すべてのページのすべての行を選択"オプションがあるため、管理画面で2ページ目以降も含めた全選択が可能になりました。大きなアカウントに一括変更を行う場合にこのオプションは必須です。




一括編集のご紹介は以上です。

単純に編集するだけならAdWords Editor でじゅうぶんに事足りますが、特に成果を多面的に見ながらの入札変更や、時間や工夫が必要な大規模アカウントの一斉パラメータ変更などは、新しくなった管理画面の一括編集機能が使えるのではないでしょうか。

2012年の1年間だけでも多くの変化があったように、管理画面は少しづつ変わっていきます。大きなアカウントほど広告グループもキーワードも多く、運用の効率性を上げることが成果に直結するといっても過言ではありませんので、入稿と運用でそれぞれ利用するツールを分けながら、ご自身の環境に合わせた運用手法を確立して頂ければ幸いです!



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