2006年にリリースされて以来、AdWords を普段から利用している企業や広告代理店の担当者にとって、AdWords Editor というツールは、なくてはならない業務上の必須ツールになりました。
登場した2006年当時でも相当画期的なツールではありましたが、それからAdWords の進化と伴走するかたちでヴァージョンを重ねに重ね、先日のリリースでついに9.5にまで版を重ね、ますます手放せないツールになっています。
が、AdWords Editor は確かに便利なんだけど、時にかゆいところに手が届かなくて、仕方なしにExcelを開いては関数を組み、フィルタや置換、ピボットテーブルやマクロなどを駆使しつつやりくりしている担当者の方は多いのではないかと思います。
そんな方々に一発回答!というのでは残念ながらないのですが、キーワードと広告文まわりでAdWords Editor と併用すると便利なツールがありますので紹介します。
JUMBO Keyword: FREE Google AdWords Keyword Tool
JUMBO Keyword(ジャンボキーワード)というネーミングセンスはさておき、シンプルなUIで、キーワードと広告文の基本的だけど面倒な変更が瞬時にできてしまうウェブベースのツールです。もちろんAdWords Editor で実現できることも多いんですけど、「あ、この作業エディターだと一発でできないし、エクセルだと地味に面倒」と思った変更や追加の作業があるときは、Excelを開く前に、このツールを使うと作業が短縮できないか確認してみるのがよいのかなと思います。
「Basic」のタブです。キーワードの部分一致、フレーズ一致、完全一致への一括変更や、除外キーワードの一括変更、キーワードやマッチタイプでのソートができます。まあこのあたりは普通です。
「Advanced」のタブです。さらに下層に「AdWords」「Find/Replace」「Edit」のタブがあり、なんだか色々な変更がワンクリックでできます。ぱっと見、英語圏じゃないとあまり使わないのではと思われる機能もありますが(”全部頭文字だけ大文字にする”とか)、ブランド名をたくさん扱うオンラインショップとかだと使えますね。とにかくキーワードや広告文を変更するにあたってありそうなケースが機能としてあらかじめ備わっているので、キーワードの量も種類も多岐に渡るアカウントであれば、使える機能がどこかに混じっていると思います。
「Ad-Maker」のタブです。これは、その名の通り広告文が作れるツールで、作ったその場でプレビューが見れます。これはAdWords Editor で十分という話もありますが、プレミアムポジションのプレビューが見れるのがいいところです。掲載イメージの提案に入れられると思います。ただ、惜しむらくは、新広告タイトル(Title と Visible URL がタイトルに一行で並ぶ)にプレビューが対応していない点です。これは惜しい。
プレビュー以外で今のところ更新してほしいなーと思う機能は、Modified Broad Match(絞り込み部分一致)の追加ですね。まあ、絞り込み部分一致自体あまり使わないのですが。
普段から大量のアカウント、キャンペーン、広告グループやキーワード・広告文を扱い、更に日々の運用や頻繁な変更、予算管理をしつつ、テストやトラッキング、レポートまでこなしている多忙を極める担当者としては、少しでも業務を効率化したいと思っていると思います。
このJUMBO Keyword は無料ですし、サインアップも要らないし、ウェブベースでサクサク動くので、AdWords Editor のヘビーユーザーの方は一度覗いてみてはいかがでしょうか。
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