モバイル、特にスマートフォンの隆盛が叫ばれて久しいですが、先日eMarketerが発表したとおり、北米でのモバイル広告費は 2011年度で12億ドル(約1,000億円)に成長すると言われており、2015年には44億ドル(約3,800億円)まで成長する見込みと言われているほど、市場のモバイルへの傾倒は著しいものがあります。
参考:
Smartphones, Mobile Internet Set Stage for Increased Mobile Ad Spend - eMarketer
2011 Mobile Advertising Expected to Exceed $1 Billion | Search Engine Journal
モバイル広告の内訳も、これまでのSMSなどのメッセージベースのものから、検索、バナー、動画など、モバイル機器の進化とともに比率は変化していくだろうと予測されています。2015年には検索型広告はPCに近い40%程度まで伸長し、バナーやリッチメディア系広告も36%とほぼ検索と同等のパイを獲得、動画での広告も9%と、かなり増えていくようです。
そんな劇的な変化を遂げているモバイル広告なので、当然広告主や広告代理店ではモバイルの対応や提案が活発に行われており、そのための資料づくりに追われている担当者も多いと思います。
そこでタイミングよく登場したのが、Our Mobile Planet (アワーモバイルプラネット)という、Googleと、市場調査のシンクタンクであるIpsos、MMA (Mobile Marketing Association) の3団体が共同で製作したサイトです。
リンク: Our Mobile Planet
トップページには、
”Our Mobile Planet provides insights into smartphone usage and mobile attitudes. Use it to create custom charts that will deepen your understanding of the mobile consumer and support data driven decisions in your mobile strategy.”
- モバイルプラネットはスマートフォンの利用状況・態度に関しての情報を提供するサイトです。グラフをカスタマイズし、モバイルユーザーへの理解や、モバイルを利用した戦略や意思決定にお使い下さい。
と書いてあるとおり、あらかじめ用意されたモバイル用のデータを自由に加工し、さまざまなグラフが作れるようになっており、社内の市場調査資料、モバイルの提案資料を作るときに非常に便利なつくりになっています。
使い方はかんたんで、
まず、「Create your chart now」ボタンを押してスタートし、
データの種類を選択し、
対象の国を選んだら、
グラフの完成です!かんたん!
もちろん、画像のダウンロードができますし、CSVファイルでも落とせます。
こういったサイトは日本のデータがないこともしばしばですが、今回は対象の国が多く、日本のデータもしっかり入っているので、「どうせ北米とヨーロッパだけでしょ」と思わずに、一度トライしてみてはいかがでしょうか!
余談ですが、Googleは「ChartTool」というグラフ作成サイトも作っています。
これには、一般にグラフと呼ばれる種類のものがほとんど網羅されているので、Excelに用意されているグラフは色味がキツくて使いづらいなんて思ったことがある方や、オンラインでサクッとグラフを公開してみたいなーと思ったことがある方にはちょうどよいツールだと思います。併せてどうぞ。
2011年10月28日 追記:
日本語も公開されましたね。
Google Japan Blog: 世界のスマートフォン利用に関する大規模調査サイトを公開します
コメント